一月二十二日。 日々の告白という題にしようつもりであったが、ふと、一日の労苦は一日にて足れり、という言葉を思い出し、そのまま、一日の労苦、と書きしたためた。 あたりまえの生活をしているのである。かくべつ報告したいこともないのである。 舞台のない役者は存在しない。それは、滑稽(こっけい)である。 このごろだんだん、自分の苦悩について自惚(うぬぼ)れを持って来た