ソヴェトの「ろうどうしゃクラブ」 |
ソヴェトの「労働者クラブ」 |
冒頭文
ソヴェト・ロシアには、「労働者クラブ」と云うものがある。これは労働者自身の家で、自分たちの労働が終った後に誰でもが行って楽しめる「クラブ」なのである。 「労働者クラブ」には、直接工場に附属しているものとそうでないものとある。もう一つは、生産組合によって建てられた、産業別の「大クラブ」で、工場に属さずに地区的になっている。 この「大クラブ」は産別は違っても、その地区の住民——勿論労働者だ
文字遣い
新字新仮名
初出
「映画クラブ」日本プロレタリア映画同盟、1931(昭和6)年11月15日
底本
- 宮本百合子全集 第三十巻
- 新日本出版社
- 1986(昭和61)年3月20日