たんげさぜん 03 にっこうのまき
丹下左膳 03 日光の巻

冒頭文

土葬(どそう)水葬(すいそう) 一 ふしぎなことがある。 左膳がこの焼け跡へかけつけたとき、いろいろと彼が、火事の模様などをきいた町人風の男があった。 そのほか。 近所の者らしい百姓風や商人体が、焼け跡をとりまいて、ワイワイと言っていたが。 この客人大権現(まろうどだいごんげん)の森を出はずれ、銀のうろこを浮かべたような、さむざむしい三方子川

文字遣い

新字新仮名

初出

「新講談丹下左膳」読売新聞、1934(昭和9)年1月30日~9月20日

底本

  • 林不忘傑作選5 丹下左膳(五) 日光の巻
  • 山手書房新社
  • 1992(平成4)年9月20日発行