ちゅうしゃくよさのひろしぜんしゅう |
註釈与謝野寛全集 |
冒頭文
全集は上下二巻になつて居る。下巻の方に初期の作が収められて居るのであるから、歴史的に云へば註釈も下巻から初めねばならぬものかも知れぬが、故人の意を尊重して私はやはり初めに編まれたものを前にする。 炉上の雪二百八十六首は割書にもある如く大正元年から昭和五年に到る間の雑詠から成つて居る。 炉の上の雪と題せりこの集のはかなきことは作者先づ知る 人も時時大宇宙の精神になつ
文字遣い
新字旧仮名
初出
「冬柏」新詩社、1935(昭和10)年6月号、7月号、9月号、10月号、12月号、1936(昭和11)年2月号
底本
- 冬柏
- 新詩社
- 1935(昭和10)年6月号、7月号、9月号、10月号、12月号、1936(昭和11)年2月号