ソヴェトえいがものがたり 「しんじょせいせん」(ソユーズ・キノぶんかえいがぶさくひん) |
ソヴェト映画物語 「新女性線」(ソユーズ・キノ文化映画部作品) |
冒頭文
七巻の美しい立派な映画は、ソヴェト同盟が、世界じゅうのあらゆる婦人のために、婦人の幸福とそれはどうして守られなければならないかを知らせるためにこしらえたものです。 夜がだんだんあけ放れて、東の空が白みはじめる。もうよっぽど前から起きて働いていた小母さんが、外が明るくなったのでフッと電燈を消した。 コツコツまだ人通りのない道の上を歩いて、長い棒をかついだ婦人点燈夫が街燈の灯を消し
文字遣い
新字新仮名
初出
「働く婦人」1932(昭和7)年2月号
底本
- 宮本百合子全集 第九巻
- 新日本出版社
- 1980(昭和55)年9月20日