芭蕉の句で忘られないのがいくつかある。 あらたうと青葉若葉の日の光 いざゆかん雪見にころぶところまで 霧時雨不二を見ぬ日ぞおもしろき それから又別な心の境地として、 初しぐれ猿も小蓑をほしげなり おもしろうてやがてかなしき鵜飼かな 馬をさへながむる雪のあした哉 住つかぬ旅の心や置炬燵 うき我をさびしがらせよかんこ鳥 雄大、優婉な趣は、