わたしのかんそう
私の感想

冒頭文

一 婦人と科学 「日本の科学」ということがこの頃世人の注目をひいている。あらゆる文化はそれぞれの国の歴史や社会の今日おかれている条件などにつれて特徴をもっていることは当然である。したがって科学や文学にしろ、その頭に、どこそこの科学という文字をつけていわれることは自然なことであると思う。 今日の日本は、画期的な転換の時期におかれていて、その発展のために生活のあらゆる面で科学性が重要になって来

文字遣い

新字新仮名

初出

「信濃毎日新聞」(三「代用食」)1940(昭和15)年11月18日号、「都新聞」(四「恩給と未亡人」)1935(昭和10)年5月7日号、「信濃毎日新聞」(五「女を殴る」)1940(昭和15)年11月27日号、「相模合同新聞」(七「子供と家庭」)1941(昭和16)年3月8日号

底本

  • 宮本百合子全集 第十四巻
  • 新日本出版社
  • 1979(昭和54)年7月20日