みっつのみんしゅしゅぎ ふじんみんしゅクラブのたちばについて |
三つの民主主義 婦人民主クラブの立場に就て |
冒頭文
これまでの日本の婦人は、よろこびも悲しみも自分のめぐり合わせとして孤立して生きて来た。そういう生活を、もっとひろい社会の動きの中に解放して婦人の生活を明るくつよく創造の力にみちたものにしてゆくと共に日本の民主社会の健全な生長のために協力したいというのが、婦人民主クラブの初めからの希望である。 僅か七八人の小さい集りとして発足してから半年ほど経った今日は、全国に数百人のクラブ員ができ、婦人
文字遣い
新字新仮名
初出
「婦人民主新聞」第一号、1946(昭和21)年8月22日号
底本
- 宮本百合子全集 第十五巻
- 新日本出版社
- 1980(昭和55)年5月20日