ひらつか・やまかわ・やまださんじょしにこたう
平塚・山川・山田三女史に答う

冒頭文

女史の経済的独立と母性保護問題とについて、平塚雷鳥さんと私との間に端(はし)なくも意見の相異を見たのに対して、平塚さんからは、再び辛辣(しんらつ)な反駁(はんばく)を寄せられ、山川菊栄(やまかわきくえ)さんと山田わか子さんのお二人からは、鄭重(ていちょう)な批評を書いてくださいました。私は何よりも先ず三氏の御厚意に対して十分の感謝を捧げねばなりません。三氏のような豊富な学殖を持たず、三氏のような博

文字遣い

新字新仮名

初出

「太陽」1918(大正7)年11月

底本

  • 与謝野晶子評論集
  • 岩波書店 岩波文庫
  • 1985(昭和60)年8月16日