倉庫(そうこ) ぼくほど不幸なものが、またと世の中にあろうか。 そんなことをいい出すと、ぜいたくなことをいうなと叱(しか)られそうである。しかし本当にぼくくらい不幸なものはないのである。 ぼくをちょいと見た者は、どこを押せばそんな嘆(なげ)きの音(ね)が出るのかと怪(あや)しむだろう。身体はぴかぴか黄金色(おうごんいろ)に光って、たいへんうつくしい。小さい子供なら、ぼくを