ぎじゅつのてつがく |
技術の哲学 |
冒頭文
私は今特に、文明批評又は文化批判の立場から、技術の問題を取り上げる。「技術の哲学」と名づけた理由は之である。そしてここでは主に、技術をイデオロギー理論に関係させて取り扱おうと思ったのである。 この問題についてはまだまだ書くことがあると思うから、序説の積りで之を出版したいと考える。——検閲にそなえるために正確に云い表わせない点があったのは残念だ。 一九三三・一二・六
文字遣い
新字新仮名
初出
「技術の哲学」時潮社、1933(昭和8)年12月13日
底本
- 戸坂潤全集 第一巻
- 勁草書房
- 1966(昭和41)年5月25日