げんだいゆいぶつろんこうわ |
現代唯物論講話 |
冒頭文
序 現代唯物論の対象となるものを物質論・認識論・科学論・文化論・の四部門に分けて見た。存在が物質であり、之を認識するのが認識であり、その認識が科学に組織されるのであり、そして科学は文化に包括される、と考えたからである。夫々の部門に適当な論文を配置して統一を与えた。 各部門がこれ等の論文で要を尽しているなどとは到底思われない。寧ろ当然載るべき個処の論文が載っていない場合の方が多い
文字遣い
新字新仮名
初出
「現代唯物論講話」白揚社、1936(昭和11)年12月
底本
- 戸坂潤全集 第三巻
- 勁草書房
- 1966(昭和41)年10月10日