「こうりしょうにんのふせいじじつ」について
「小売商人の不正事実」について

冒頭文

所謂出入商人の、種々な間違いや「つけがけ」をふせぐために、出来るだけ現金払いにしているので、生憎(あいにく)、はっきりした数字的の事実はあげられません。相当な注意をもって比較した結果、信用した店を買いつけにしているので、実験上の不正事実は思いあたりません。後ればせながら、御返事申上ます。 一九二一年十一月

文字遣い

新字新仮名

初出

「婦人公論」1921(大正10)年11月号

底本

  • 宮本百合子全集 第十七巻
  • 新日本出版社
  • 1981(昭和56)年3月20日