ありしましのしをしって
有島氏の死を知って

冒頭文

一、実に心を打れた驚き、同時に畏ろしい厳粛な心持。人生の深みを、はっと見た心。 二、私は、世の中に起ったああ云うことに対しての所謂世間の批評を、そう一々注意して居りません。 一九二三年九月

文字遣い

新字新仮名

初出

「婦人世界」1923(大正12)年9月号

底本

  • 宮本百合子全集 第十七巻
  • 新日本出版社
  • 1981(昭和56)年3月20日