あとがき(『みやもとゆりこせんしゅう』だいきゅうかん) |
あとがき(『宮本百合子選集』第九巻) |
冒頭文
選集第八巻、第九巻に、ソヴェト見学時代のいろいろな報告をあつめることができたのは、思いもかけなかったよろこびである。 一九二七年の冬から一九三〇年の十一月まで、まる二年七ヵ月ほど作者は主としてモスクワに生活した。一九二九年の春から十二月初旬までパリ、ロンドン、ベルリンなどに行ったが。 モスクワでの生活と、その生活の感銘をもって比較しずにいられなかったロンドンやパリ、ベルリンの生
文字遣い
新字新仮名
初出
「宮本百合子選集 第九巻」安芸書房、1949(昭和24)年4月
底本
- 宮本百合子全集 第十八巻
- 新日本出版社
- 1981(昭和56)年5月30日