むしくいざんたいかい |
虫喰い算大会 |
冒頭文
自序 本書の中に、「“虫喰い算”大会」の会場が、第一会場から始まって第三十会場まである。われと思わん方は御遠慮なく、第一会場から出発して、智慧だめし、根だめしをなされたい。 「虫喰い算」とは、そもそもどんなものであるか。 簡単にいえば、「虫喰い算」とは、虫に喰われて判読できない数字を、推理の力によって判定する算数学のことである。 但し学といっても、頭の芯がじーんと痛くな
文字遣い
新字新仮名
初出
「“虫喰ひ算”大會」1946(昭和21)年3月30日
底本
- 海野十三全集 別巻1 評論・ノンフィクション
- 三一書房
- 1991(平成3)年10月15日