ランプのよる ――がくげいかいのためのひとまくげき |
ラムプの夜 ――学芸会のための一幕劇 |
冒頭文
人 姉 妹 旅人 法螺吹きの泥棒 少年 所 森の近くの一軒家。姉妹に あてがはれた小さい勉強室 時 春になつたばかりの風の夜 (机を向ひあはせて姉と妹が、一つのスタンドの光で勉強してゐる。机上には桜草の鉢がおいてある。) (風の音) 妹 ひどい風ね。 (汽車の音) 妹 九時の上りかしら。 姉 さうぢやな
文字遣い
新字旧仮名
初出
「ごんぎつね」筑摩書房、1951(昭和26)年10月
底本
- 日本児童文学大系 第二八巻
- ほるぷ出版
- 1978(昭和53)年11月30日