「つみとばつ」のさつじんざい
「罪と罰」の殺人罪

冒頭文

不知庵主人(フチアンシユジン)の譯(やく)に成(な)りし罪(つみ)と罰(ばつ)に對(たい)する批評(ひゝやう)仲々(なか〳〵)に盛(さかん)なりとは聞(きゝ)けるが、病氣(びやうき)其他(そのた)の事(こと)ありて余(よ)が今日(こんにち)までに見(み)たるは僅(わづか)に四五種(しごしゆ)のみ、而(しか)して其中(そのうち)にも學海先生(ガクカイセンセイ)が國民(こくみん)の友(とも)に掲(かゝ

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「女學雜誌」1893(明治26)年1月14日

底本

  • 明治文學全集 29 北村透谷集
  • 筑摩書房
  • 1976(昭和51)年10月30日