コロボックルふうぞくこう |
コロボックル風俗考 |
冒頭文
コロボックル風俗考(第一回) 理學士 坪井正五郎 緒言 此風俗考を讀むに先だちて知らざるべからざる事數件有り。此所に列記して緒言とす。 コロボックルとは何ぞ。コロボックルとは元來北海道現住のアイヌ、所謂舊土人が己れ等よりも更に舊く彼の地に棲息せし人民に負はせたる名稱の一なり。然れども此人民の遺物なりとアイヌの言ひ傳へたる物を見るに本邦諸地方の石器時代遺跡に於て發見さるる
文字遣い
旧字旧仮名
初出
「風俗画報 第九十一號~第百八號」1895(明治28)年4月~1896(明治30)年2月
底本
- 日本考古学選集2
- 築地書館
- 1971(昭和46)年7月20日