とくいくいかん |
徳育如何 |
冒頭文
『徳育如何』緒言 方今、世に教育論者あり。少年子弟の政治論に熱心なるを見て、軽躁不遜(けいそうふそん)なりと称し、その罪を今の教育法に帰せんと欲するが如し。福沢先生その誣罔(ふもう)を弁じ、大いに論者の蒙を啓(ひら)かんとて、教育論一篇を立案せられ、中上川(なかみがわ)先生これを筆記して、『時事新報』の社説に載録せられたるが、今これを重刊して一小冊子となし、学者の便覧に供すという。
文字遣い
新字新仮名
初出
「時事新報」時事新報社、1882(明治15)年10月21~25日
底本
- 福沢諭吉教育論集
- 岩波文庫、岩波書店
- 1991(平成3)年3月18日