さつい(ストリップショウ) |
殺意(ストリップショウ) |
冒頭文
打楽器だけのダンス曲。 曲が終ると共に幕開く。 舞台は、同時に、高級なナイトクラブのホール正面の、階段のあるステージ。 したがって観客は同時にナイト・クラブの会員や客である。 音楽にのって踊っていたソロ・ダンサアがステージにグッタリと倒れてフィナーレのポーズになる。上半身裸体に、黒い紗の、前を割ったオダリスク風のスカート。紗の黒と、伸びの良いからだの白と、胸当ての銀。 あちこちで拍手。
文字遣い
新字新仮名
初出
「群像」1950(昭和25)年7月号
底本
- 三好十郎の仕事 別巻
- 學藝書林
- 1968(昭和43)年11月28日