もりりんたろう「にしあまねでん」のばつ |
森林太郎「西周伝」の跋 |
冒頭文
予弱冠時就中浜氏習学英語座上得与鹿城西先生相識当時既以同志相期許焉先生時猶在手塚氏塾落拓未遇及後奉命留学荷蘭瘴烟万里同嘗艱難窓雪三冬具共研鑽自此之後離合不一趣向或殊然至其相見莫不握手相歓四十年如一日況我故妻弟紳六受先生之子養承先生之嗣重以姻婭之戚乎先生既逝我髪亦皤今読其行状憶起往事不禁涙之涔々下也 明治三十一年十月 榎本武揚誌
文字遣い
新字旧仮名
初出
「西周伝」森林太郎著、1898(明治31)年11月21日
底本
- 鴎外歴史文学集 第一巻
- 岩波書店
- 2001(平成13)年1月30日