トヨタでんきじどうしゃしさく ――ふくしゃちょうとよだきいちろうしほうふをかたる――
トヨタ電気自動車試作 ――副社長豊田喜一郎氏抱負を語る――

冒頭文

愛知縣擧母トヨタ自動車工業株式會社では我國の燃料資源に適合した最も經濟的な自動車を製作して好評を博してゐるが同社研究所に於ては益々國策に順應した自動車を製作せんとデイゼル・エンヂンを完成し中型乘用車を試作し、我國自動車界に一大センセーシヨンを捲起してゐる矢先に今又蓄電池自動車の製作が發表された。副社長豐田喜一郎氏は同車の研究經過に關し次の如く語つた。 「我國は常に燃料問題に困つて居る

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「モーター」1939(昭和14)年11月号

底本

  • 豊田喜一郎文書集成
  • 名古屋大学出版会
  • 1999(平成11)年4月15日