こくごうのゆらい |
国号の由来 |
冒頭文
一 緒言 昭和九年初頭の第六十五回帝国議会において、頭山満氏ほか数氏の名を以て、国号制定に関する請願なるものが提出せられた。我が国は大日本帝国(だいにっぽんていこく)なのか、日本国(にほんこく)なのか、またこれを口にするに或いはニッポンと云い、或いはニホンと云い、外国人はジャパンとも、ヤポンなどとも云っているが、この際国家において正確なる呼称を定められたいと言うにあったらしい。一大帝国の
文字遣い
新字新仮名
初出
「日本精神読本」新潮社、1937(昭和12)年11月号
底本
- 先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
- 河出書房新社
- 2008(平成20)年1月30日