じゅうぐんきじ |
従軍紀事 |
冒頭文
緒言 国あり新聞なかるべからず。戦あり新聞記者なかるべからず。軍中新聞記者を入るるは一、二新聞のためにあらずして天下国家のためなり兵卒将校のためなり。新聞記者にして已に国家を益し兵士を利す。乃ちこれを待遇するにまた相当の礼を以てすべきや論を竢たず。而してこれを日清戦争の実際に徴するに待遇の厚薄は各軍師団各兵站部(へいたんぶ)に依りて一々相異なり、甲は以てこれを将校に準じ乙は以てこれを下士
文字遣い
新字旧仮名
初出
「日本附録週報」1896(明治29)年1月13日、1月27日、2月3日、2月10日、「日本」1896(明治29)年1月19日、1月31日、2月19日
底本
- 飯待つ間
- 岩波文庫、岩波書店
- 1985(昭和60)年3月18日