ろうまんてきげっぴょう |
浪曼的月評 |
冒頭文
一 今月、雑誌を手にとるがいなや、自分が評家の立場であるなしにかゝはらず、待ちかまへて読んだものが、三つもあつたことは大変に愉快でした。それは、「早稲田文学」の、室生犀星作、弄獅子と、「中央公論」の、広津和郎作、一時代と、そして、「改造」の、眼中の人、小島政二郎作の三篇です。今月の、「早稲田文学」の論説壇で、二人の新進作家を語るといふ、中谷博の、冒頭を今不図見たのでありますが、斯様に述べ
文字遣い
新字旧仮名
初出
「早稲田文學 第二巻第三号~第五号」早稲田文學社、1935(昭和10)年3月1日~5月1日
底本
- 牧野信一全集第五巻
- 筑摩書房
- 2002(平成14)年7月20日