アイヌぞくのりよう |
アイヌ族の俚謡 |
冒頭文
【小引】 アイヌの俚謡等にて代表的なるものとの御註文である。代表的といふ語をそのものとして最も特色的であるとの意味に取るならば問題は少しばかり難しくなるが、ここでは極めて通俗的に解して、最もよく知られてゐる、或は最もありふれてゐるといふ——例へば白老や近文がアイヌ部落の代表とされてゐるやうな意味に見て、ウポポなるものを択ぶ。 ウポポといふのは熊祭の際などに唄はれるものであつて、近文
文字遣い
新字旧仮名
初出
「北海道社会事業 第65号」1937(昭和12)年10月
底本
- 和人は舟を食う
- 北海道出版企画センター
- 2000(平成12)年6月9日