おふくろへ |
おふくろへ |
冒頭文
おふくろよ おれは おまえまで そう かわっていようとは おもわなかった まえば が 一ぽんしか のこっていなかったというのではない あたま が まっしろになっていたからというのでもない また こし が ひんまがっていたからというのでも むろん ない おふくろよ おれは あのばん おまえが もりあげて だしてくれる むぎめしの しみて ざくろのみのように ポツポツするやつを や
文字遣い
新字新仮名
初出
「プロレタリア詩」1931(昭和6)年1月号
底本
- 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)
- 新日本出版社
- 1987(昭和62)年6月30日