しゃだいとうはファッショかしたか? |
社大党はファッショ化したか? |
冒頭文
初めに断わっておくが、私はごく最近社会大衆党に這入った一党員である。その限り一応党是に服し党の指導方針を尊重すべきであるのは、常識である。と共に党内に於ける党批判の自由は、そのデモクラシーの建前によって、又私の権利である。だが今私は党内に於ける批判をやるのではない。本誌は党と無関係であるから、ここで述べることは党内的な意見ではない。 併し社会大衆党は、大衆の政党である。云って見れば、一切
文字遣い
新字新仮名
初出
「日本評論」日本評論社、1937(昭和12)年12月号
底本
- 戸坂潤全集 第五巻
- 勁草書房
- 1967(昭和42)年2月15日