しろうまだけ |
白馬岳 |
冒頭文
位置 今では日本北アルプスの名で広く世に知られている飛騨山脈は、加藤理学士の説に拠(よ)ると、凡そ南十度西より北十度東に向って並走せる数条の連脈から成っているものであるという。其(その)連脈の一に白馬山脈というのがある。立山山脈との対称上から又(また)後立山山脈とも呼ばれ、飛騨山脈中の最も長い山脈で、北は日本海岸の親不知附近から起り、越中と越後及び信濃との国境を南走して遠く飛騨国内に達し
文字遣い
新字新仮名
初出
「教材講座」1927(昭和2)年9月
底本
- 山の憶い出 下
- 平凡社ライブラリー、平凡社
- 1999(平成11)年7月15日初版第1刷