ポオル・エルヴィユウ
ポオル・エルヴィユウ

冒頭文

千八百九十五年、「鋏(やつとこ)」(Les Tenailles)を発表して一躍劇壇の注目を惹いたポオル・エルヴィユウ(Paul Hervieu)は、千八百九十七年「人の掟」(La Loi de l'Homme)三幕が国立劇場の上演目録中に加へられる幸運(?)を担ひ、次で千九百一年、ヴォオトヴィル座に於ける「炬火おくり」(La Course du Flambeau)四幕の素晴らしい舞台的成功によつて

文字遣い

新字旧仮名

初出

「炬火おくり」春陽堂、1925(大正14)年5月15日

底本

  • 岸田國士全集20
  • 岩波書店
  • 1990(平成2)年3月8日