「えんげきびのほんしつ」はしがき
「演劇美の本質」はしがき

冒頭文

演劇に関する評論、感想の類をあつめて書物にするのはこれで三度目である。最初は、「我等の劇場」といふ題で、次ぎは、「現代演劇論」といふ題で出した。今度は、「演劇美の本質」とすることにした。 「我等の劇場」に含まれる文章は大部分「現代演劇論」の中へも入れたが、そのなかから、さらに今日でもなほ、若い演劇研究者、演劇愛好者に是非読んでもらいたいと思ふ文章をあらかた撰び、そのほか、直接演劇を論じたもの

文字遣い

新字旧仮名

初出

「演劇美の本質」早川書房、1948(昭和23)年4月5日

底本

  • 岸田國士全集28
  • 岩波書店
  • 1992(平成4)年6月17日