「じょぶん」まえがき
「序文」まへがき

冒頭文

この四篇を特に撰んでくれたのは、私の若い友人内村直也君であるが、戦後ほかから出版された戯曲集と重複しないやうにといふ配慮のほかに、私の全作品を通じて、それぞれ異つた傾向を示すものを一つづゝ拾ひ出すつもりだつたやうである。その目的はたしかに達せられてゐると思ふ。そして、作者が自分でさういふ撰び方をするよりも、ある意味では面白い結果が生じてゐる。なぜなら、この目次をみて、作者としては、なんとなく注文を

文字遣い

新字旧仮名

初出

「序文」百花文庫、創元社、1949(昭和24)年3月8日

底本

  • 岸田國士全集28
  • 岩波書店
  • 1992(平成4)年6月17日