人物 押川 進 三十一 妻なる子 二十四 持山六郎 三十二 妻なぞえ 二十五 陽々軒女将 三十五 摺沢 六十 紙屋 二十五 印刷屋 十八 製本屋 四十五 彦 十六 場所 東京の裏街の二階家。電話もない小出版社、北極書院の事務所兼住宅。階下は玄関とも三間で、中央の八畳に、テーブルを二つ並べ、これが主人押川進の事務を取